2012-12-13 日立製作所、インドで産業用電機製品の新工場が稼動開始
日立製作所は、インドのグループ会社である日立ハイレル・パワー・エレクトロニクスが、グジャラート州サナンドに建設していた新工場を稼働したと発表した。今回の新工場稼働により、日立ハイレルは、既存のガンディナガル工場に加え、発電や鉄鋼、化学などのプラント向け産業用電機製品のラインナップを強化し、インフラ需要が拡大するインド市場での売上規模の拡大に貢献することになる。また、社会インフラシステムの潜在的なマーケットとして期待される中東や東南アジア、アフリカ地域およびその他の地域への輸出も視野に入れて事業を拡大させ、2015年度の売上目標である80億ルピー(約120億円*)の達成を目指す。
(*)1ルピー=1.5円にて換算
インドでは急速な経済成長に伴い、多くの発電所や製鉄所、石油化学プラントなど大規模プラントが建設されており、さらに低炭素社会の実現に向けた再生可能エネルギーへの大規模投資も予定されている。今後、大規模プラントの安定稼働や省電力化に必要な高圧インバータードライブシステム、無停電電源装置(UPS)および発電向けのパワーコンディショナーなど産業用電機製品の需要拡大が見込まれている。
日立ハイレルは1980年代以降、製油や石油化学、発電、鉄鋼、金属の幅広い分野における非常用電源や電力品質安定化ソリューションなどのミッションクリティカルな事業をインド国内で展開してきたハイレル・エレクトロニクス社を、2011年10月に日立が子会社化して商号変更した。既存のガンディナガル工場では、産業用UPSやバッテリー充電装置、鉄道用インバーター装置などの電機製品を生産しており、さらに、再生可能エネルギー分野に対応するため、2012年10月より系統連系型太陽光発電設備用インバーターを生産ラインナップに加えている。