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2012-12-18 東海ゴム、インドで建機向け高圧ゴムホースの合弁事業を開始
東海ゴム工業は17日、インドの大手ホースメーカー、インペリアル・オート・インダストリーズ（IAI）との間で、油圧ショベルなど建設機械向け高圧ゴムホースの合弁事業を開始すると発表した。高圧ゴムホースの生産から組み立てまでをインドで一貫して行うのは、日系企業では初めて。
経済成長が続くインドでは、道路や港湾、電力などのインフラ整備が急速に進み、土木・建設工事に必要な建設機械の需要が増大している。日系建機メーカーは、市場拡大をにらんでインドでの生産体制を増強させており、部材の現地供給の要請を強めている。
合弁事業を行う会社は、東海ゴムが2011年9月に設立した合弁準備会社に2013年2月までに追加出資するとともに、IAIが資本参加する。合弁会社は、デリー近郊のニムラナ工業団地（ラジャスタン州）にホース生産工場を新設するほか、南部のバンガロール（カルナタカ州）と北東部のカラグプール（西ベンガル州）に製品の組み立て拠点を設置する。これにより、インド全土に点在する建機メーカーの生産拠点への迅速な製品供給を可能にするほか、組み立て工程を含めた現地一貫生産体制を構築することで、迅速で安定した製品供給など顧客満足度向上につなげる狙い。
今回の合弁により、東海ゴムの産業用ホース事業海外拠点は、2004年設立の中国、2013年稼働開始予定のロシアに続く3カ所目となる。同社は、インドに自動車用品の拠点を所有しており、北西部のハリアナ州にホース、南部カルナタカ州に防振ゴムの拠点がある。さらに、北西部デリー近郊のラジャスタン州でも2013年11月に防振ゴムの新工場が稼働開始予定。今後は、自動車以外の事業についても、インド市場への参入を積極的に進めていく。