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2013-01-10 12月新車販売、2カ月連続の横ばい 通年では4年ぶりの低成長か
インド自動車工業会(SIAM)は1月9日、12月の新車販売統計(卸売ベース)を発表。二輪、三輪、四輪を合計した国内総販売台数は、前年同月比2.8%増の145万1,517台と、前月並みの低い伸びとなった。二輪を除く全部門が、前月に比べて不調となったが、中でも乗用車(多目的車を除く)と商用車は記録的な落ち込みとなった。この日の発表記者会見に立ったSIAMのS.サンディリヤ会長(アイシャー・グループ会長)は、高金利や燃料高の影響による沈滞ムードが続いているとの認識を示した上で、「政府の支援がなければ、第4四半期(1-3月)中には回復できないだろう」と述べ、新年度予算案での物品税率の引き下げや、自動車産業育成10年計画(AMP)に基づく優遇措置の10年延長などを政府に求めた。PTI通信が同日付で報じている。
乗用車(多目的車を除く)の12月国内販売は、前年同月比12.5%減の14万1,083台と、4カ月ぶりの落ち込みを示した。高級車と上級コンパクトカーを除く全部門が前年割れとなったが、中でも小型車3部門の2ケタ減が全体の落ち込みに大きく響いた。メーカー別では、タタ・モーターズ(同52.4%減の1万1,257台)とトヨタ・キルロスカ・モーター(57.0%減の4,346台)が最も深刻な落ち込みを示した。タタは超低価格車「ナノ」(70.5%減の2,202台)、トヨタは「エティオス」セダン(60.4%減の2,157台)の販売台数が特に大きく減少している。