2013-01-16 ヒンドゥー教の大祭「マハー・クンブ」が開幕
ヒンドゥー教最大の祭典「マハー・クンブ」が1月14日、ウッタル・プラデシュ州アラハバード(ヒンドゥー名はプラヤ―グ)で幕を開けた。12年に1度開かれるこの祭りは、世界最大の宗教の祭典だ。なかでも今回、2013年のマハー・クンブはいつにも増して大規模となることが予想されている。太陽が山羊座に入る「マカラ(山羊座)・サンクランティ」が、沐浴をするには縁起がよいとされる14日の月曜に始まるためだ。この後、祭りは2カ月続き、3月10日、破壊の神、シバ神の大祭「マハー・シバラトリ」で大団円を迎える。エコノミック・タイムズ紙が同日付で報じている。
今回のマハー・クンブについてのデータや予想は次の通り。
●今後60日間に1億人がアラハバードのクンブ・メーラ(ヒンディー語で“祭り”の意味)を訪れると予想される。また、「マカラ・サンクランティ」の1日だけで約1,000万人の人出が見込まれ、2月10日の「マウニ・アマーバシヤ(マーグ月の新月)」には3,000万人の巡礼が集まると見られている
●海外からは100万人の観光客が訪れると予想される
●マハー・クンブの総予算は120億ルピーで、前回、01年のクンブの予算から20億ルピー増
●この祭典によって、ウッタル・プラデシュ州政府には1,200億ルピーの収益および税収が見込まれる。また、60万人超の雇用創出が見込まれる
●当地を訪れる巡礼者たちのために、18カ所の浮き橋と3万5,000カ所のトイレが設置された
●ガンジス河の河岸には、縞鋼板を敷いた総延長156キロメートルの道路が新設された
●祭りの開催地域には総延長571キロの水道管、800キロの電線が敷設され、48カ所の変電所が設置された
●祭典では、巡礼が穀物や日用雑貨、野菜などを購入できるように、125カ所の食料配給所と4カ所の倉庫が開設された
●祭典には全世界から2,500の宗教・社会団体が参加する予定