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2013-01-22 バンガロール自治体、不動産税の未納を訴えウィプロ本社前でチンドン屋
ITサービス・日用消費財(FMCG)大手のウィプロが5年分の不動産税(注)1億9,280万ルピーを滞納しているとして、同社が第3四半期の決算報告を行った1月18日、バンガロール自治体にあたるBBMP(Bruhat Bangalore Mahanagara Palike)がウィプロ本社前で「チンドン屋」さながらの鼓笛隊を編成し、税金の納付を訴えていたことが分かった。鼓笛隊は近隣の村から人を集めて結成されたという。1月20日付ナブバーラト紙が報じた。
ライ警視副総監は、「今月11日の最後通牒の後にも、同社役員と数回ほど会合を持って滞納税の即時納付を求めてきたが、遵守されなかったため、本日の行動に至った」と説明する。今回のBBMPの行動を受け、ウィプロの役員が慌てて5,000万ルピーの小切手を、鼓笛隊の隊長を務めたラマナンド・ライ警視副総監に手渡すという場面が見られた。
一方のウィプロ側は次のように説明する。
「メディアの無用な追求を避けるために今回は支払ったが、本来、経済特区(SEZ)に拠点を置くIT/ソフトウェア・サービス企業として免税があるはずだ。そのため、余分な課税がなされている点について、再三話し合いを申し入れてきた。公正な判断を求めたい」
(注)不動産税はBBMPにとって、主な歳入源となる