2013-01-23 リコー、インド工科大学ガンディナガル校に寄附講座を設置
リコーは22日、インド工科大学ガンディナガル校(インド・クジャラート州)がデザインとイノベーションの研究センター(Design and Innovation Centre:以下DIC)を新設する計画に対し、2013年度から3年間にわたり資金面での支援を行うと発表した。
新設されるDICは教育と研究両面の機能を持ち、専任・兼任の教官、専任の技術スタッフ、そして学生がそれぞれ自由な立場で研究活動を行う。リコーからも以下のようないくつかのプロジェクトを提案し、共同研究を進めていく。
■提案プロジェクトの例
・インドにおけるIT活用とワークフローの研究
・ユーザインタフェースの研究
・インドや類似新興国におけるデザインの嗜好性の研究
・リコー製品群の新興国における新たな活用の研究
なお、各方面の有識者で構成されるDICのアドバイザリー委員会にはリコーから研究部門、事業部門の責任者3名が参加し、研究の進捗のレビューや方向性について意見を述べることができるようになっている。
インド工科大学は、インド国内に16ある国立高等教育・研究機関の総称で、その研究水準の高さは国際的にも認められている。その中で、ガンディナガル校は2008年に開校した新しい大学で、インド西部グジャラート州の州都に位置しており、伝統的文化と最先端のITインフラ、学問と産業の交差する場所という地の利がある。
一方リコーは、「新興国市場に最適な製品・サービスやビジネスのことは新興国に身をおいて考え、形にしていく」という考え方の下に、2012年2月にインド南部のバンガロールにITの研究所としてリコー イノベーションズプライベートリミテッド(RIPL)を設立し、最先端のITコア技術を、インドのニーズに適用し、現地発のITソリューションを創造する活動を始めている。同大学ガンディナガル校とは、すでにRIPL設立準備段階から教育分野におけるIT技術の応用研究や実証実験で連携を深めている。