2013-01-25 インドのCEOの6割が短期的成長に自信ありと回答─PwC「第16回 世界CEO意識調査」
プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が実施した「第16回 世界CEO意識調査」によると、今後12カ月間の自社の成長見通しに「非常に自信がある」と回答したCEOは、回答を寄せた世界のCEOの36%にとどまった。短期的成長に「非常に自信がある」CEOの割合は昨年の40%、2011年の48%から低下したが、2010年の31%、2009年の21%は依然として上回っている。
経済全般に関しては、28%のCEOが世界の景気は2013年に一段と減速すると回答したのに対し、好転するとの見通しを示したのはわずか18%、変わらないとの回答は52%となった。CEOの見通しは依然として悲観的だが、昨年は48%のCEOがさらなる景気減速を予想していたことに比べると、景気の先行きに対する見通しは明るくなっている。
国別に見ると、短期的成長への自信を見せたCEOの割合(「非常に自信がある」と回答した比率)で、最も強い自信を見せたのがロシアのCEOで、66%が2013年の収益増に強い自信を見せた。これに迫る水準となったのがインドの63%とメキシコの62%で、以下ブラジル(44%)、中国(40%)、ドイツ(31%)、米国(30%)、英国(22%)、日本(18%)、フランス(13%)と続く。最下位の韓国の場合、今後1年間の収益増に「非常に自信がある」と回答したCEOの割合はわずか6%だった。
将来の成長のために最も重要な国については、中国を挙げたCEOが31%と最も多く、次いで米国(23%)、ブラジル(15%)、ドイツ(12%)、インド(10%)と続く。なお、インドネシアを挙げたCEOの割合が日本を2ポイント上回り、インドネシアがはじめて上位10カ国に入った。