2013-01-30 太陽ASGグループ、第15回「中堅企業経営者『景況感』意識調査」~世界44カ国同時調査~
太陽ASGグループ(グラント・ソントン加盟事務所)は29日、2012年11月~12月に実施した非上場企業を中心とする中堅企業経営者の意識調査の結果を公表した(従業員数100人~750人)。この調査は、グラント・ソントン加盟主要44カ国が実施する世界同時調査の一環。
世界44カ国の自国経済の今後一年の見通しに関する2012年第4四半期(調査実施期間2012年11月~12月)景況感平均DI(*注)は4で、前期(同2012年8月~9月)の8から4ポイント悪化、前年同期(同2011年11月~12月)から4ポイント改善となった。また、調査対象国のうち、G7、アジア太平洋諸国など日本とのつながりが大きい主要26カ国における今回の同DIは12となり、前期比1ポイント悪化、前年同期比6ポイント改善であった。
今回調査で、主要26カ国のうち景況感DIが高い国はチリ 82、ブラジル 77、フィリピン 72、インド 71 など。他方、景況感DIが低い国はスペイン-67、フランス-49、ギリシャ-42、イタリア-24などで、一番景況感DIが悪かったのは日本で-70だった。日本は、2期連続44カ国中最下位となったが、景況感年平均DIは2010年以降3年連続で改善している。
景況感DIが大きく改善した国は、ロシア(前期比+31)、トルコ(同+22)、香港(同+16)等が挙げられる。一方、ギリシャ(同-26)、アルゼンチン(同-26)、米国(同-23)等では景況感DIが大きく悪化した。
地域別、グループ別に、同DIの前期比の動向をみると、G7平均やEU加盟国平均では景況感が悪化したが、日本を除くアジア太平洋地域諸国、BRICs、ラテンアメリカ諸国では改善した。同DIの前年同期比の動向をみると、G7平均では悪化したが、それ以外の地域では改善した。
*注:バランス統計手法 Diffusion Index の略。景気判断DI「良い」との回答比率から「悪い」との回答比率を引いた景況感を示す指数。