2013-02-08 日本の地域金融機関36行がインドステイト銀行と提携へ─JBIC
国際協力銀行(JBIC)は7日、インド国営の商業銀行であるインドステイト銀行(SBI)との間で昨年8月に締結した「中堅・中小企業のインドへの進出支援体制の整備に係る覚書」に参加する形で、この度、日本の地域金融機関36行がSBIとの提携関係を結んだと発表した。
【提携を結んだ金融機関】
北都銀行(秋田県)、荘内銀行(山形県)、山形銀行(山形県)、七十七銀行(宮城県)、東邦銀行(福島県)、群馬銀行(群馬県)、常陽銀行(茨城県)、武蔵野銀行(埼玉県)、東京都民銀行(東京都)、第四銀行(新潟県)、北越銀行(新潟県)、福井銀行(福井県)、静岡銀行(静岡県)、清水銀行(静岡県)、大垣共立銀行(岐阜県)、三重銀行(三重県)、百五銀行(三重県)、滋賀銀行(滋賀県)、京都銀行(京都府)、南都銀行(奈良県)、山陰合同銀行(島根県)、中国銀行(岡山県)、山口銀行(山口県)、阿波銀行(徳島県)、伊予銀行(愛媛県)、四国銀行(高知県)、北九州銀行(福岡県)、北洋銀行(北海道)、大光銀行(新潟県)、富山第一銀行(富山県)、愛知銀行(愛知県)、みなと銀行(兵庫県)、もみじ銀行(広島県)、徳島銀行(徳島県)、香川銀行(香川県)、愛媛銀行(愛媛県)
(金融機関共同コード順)
今回の提携により、当該地域金融機関を通じて、日本の中堅・中小企業がSBIのサービスをより一層効果的に活用できるようになることが期待される。
インドは世界第2位の12億人を超える人口を有し、近年の高い経済成長とそれに伴う中間層の拡大を背景に、生産拠点としてのみならず最終製品の販売拠点として重要な事業展開先となっている。インドには既に900社を超える日本企業が進出している中、JBICが昨年12月に公表した海外直接投資アンケート結果においても、中期的(今後3年程度)有望事業展開先国として、インドが全体の2位に位置づけられるなど、今後も日本企業のインドへの進出が拡大していくことが見込まれる。
一方、中堅・中小企業を顧客に持つ日本の地域金融機関は、現在インドに拠点を有しておらず、顧客である中堅・中小企業がインドに進出する際、きめ細やかなサポートを行うことへの制約となっている。SBIと提携した36行は、今後、SBIの日系企業担当窓口(ジャパンデスク)やインド国内の拠点網を活用しながら、中堅・中小企業の現地進出を支援していく予定。