2013-02-13 JBIC、インド鉄鋼大手JSWスティール向けバイヤーズクレジット
国際協力銀行(JBIC)は8日、インド鉄鋼大手であるJSWスティールとの間で、融資金額29億7,000万円相当(JBIC分)を限度とするバイヤーズ・クレジット(輸出金融)の貸付契約を締結したと発表した。本融資は、みずほコーポレート銀行との協調融資によるもので、同行融資部分には独立行政法人日本貿易保険(NEXI)による貿易代金貸付保険が付保される。協調融資総額は49億5,000万円相当。
本件はJSWスティールが、カルナタカ州ヴィジャヤナガル製鉄所で進めている第二冷延工場の建設に必要となる連続焼鈍設備および関連技術サービスをJFE商事から購入するために必要な資金を融資するもの。今回納入される設備・技術サービスは、スチールプランテックが製造・供給するもので、本融資は、日本企業の輸出支援を通じた日本の企業の国際競争力の維持・向上に寄与するもの。
今回輸出される設備は、インドにおける自動車用鋼板製造に用いられる冷延プロセス設備を構成するものだが、JBICは、昨年3月にも同様にJSWスティールとの間でバイヤーズ・クレジットの貸付契約を締結しており、今回の融資は、JSWスティールの連続焼鈍設備等の追加購入資金を支援することで、JSWスティールの生産能力の拡張にも寄与するもの。
インドでは、中長期的にも経済成長を背景として、自動車分野を中心とした鉄鋼需要の拡大が見込まれている中、日本の高品質の製鉄設備への関心も高く、今後も日本企業のビジネス拡大が期待される。