2013-03-04 週末のSENSEXは0.30%高、FII税制への懸念が薄らぎ反発
ムンバイ証券取引所(BSE)のSENSEX指数は週末の3月1日、前日比56.98ポイント(0.30%)高の18,918.52で取引を終えた。
前日に2013年度予算案を発表したP.チダンバラム財務相が、外国機関投資家(FII)が二重課税防止条約(DTAA)の恩恵を受けるにあたっては納税者移住証明(TRC)では不十分との見解を表明。この点が、税率の低いシンガポールやモーリシャス、キプロスなどを経由してのインドへの外国投資に影響を与えると懸念されていたが、財務省はこの日、TRCに関する新たな動きはなく、財務相が今後あらためて政府の立場を明確にしていくと発表したことから、SENSEX指数は反発を見せた。
業種別指数では、全13業種中9業種が上昇した。耐久消費財が3.20%高と最も大きく上げたほか、資本財が1.62%高、自動車が1.50%高など。一方、不動産は3.93%安と大きく下げている。
銘柄別では、SENSEX採用30銘中16銘柄が上昇し、14銘柄が下落した。マルチ・スズキ・インディアが4.98%高、ジンダル・スティールが2.87%高、バジャジ・オートが2.63%高、ラーセン&トゥブロ(L&T)が2.51%高、シプラが2.40%高、タタ・パワーが2.22%高、ヒンドゥスタン・ユニリーバ(HUL)が2.04%高など。一方、バルティ・エアテルが3.89%安、ドクター・レッディーが1.44%安、ITCが1.42%安などと下げた。