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2013-03-06 日本のいけばな、チェンナイで愛好家が急増中
日本の伝統文化である華道(いけばな)がチェンナイで人気を集めている。その作品はシンプルな一輪挿しからビルの2階まで届くような大きなものまで変幻自在。西欧式のフラワーアレンジメントが左右対称にこだわるのに対して、「自然界に同じものはひとつとして存在しない」という考え方にもとづき、敢えてアシンメトリー(左右非対称)の美を追求するところに、いけばなの魅力があるようだ。3月4日付でタイムズ・オブ・インディア紙が報じている。
チェンナイにある「いけばなスタディ・サークル」では、6名の専任講師が通常の授業に加えて、さまざまな形でのワークショップを開催。受講生の大半は主婦と専門職に従事する人々だ。いけばなには、日々のストレスを忘れて精神を解放し、瞑想にも似た心の平安を得られる“癒し効果”があるのだという。
生徒のひとりは言う。「いけばなは、堂々としたガジュマルの木から1本の草まで、形にとらわれずあるがままの自然の美しさを取り入れる。いけばなを学ぶことは、自分自身と向き合うことであり、心の充足を与えてくれる」。