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2013-03-08 インドの下水は80%が垂れ流し─科学環境センター調べ
インドでは都市部の下水の約80%が未処理のまま放流され、河川を汚染している――インド科学環境センター(CSE)が最新の調査リポートを公表した。それによれば、1日に排出される400億リットルの汚水のうち処理されているのはわずか20%で、いつ健康被害を引き起こすかわからない時限爆弾を抱えているにも等しい状況にあるという。3月5日付でPTI通信が報じている。
CSEは、ニューデリーで開催された上下水道管理に関する2回目のセミナーで「排泄物の深刻な問題(Excreta Does Matter)」と題するリポートを公表。その中で、現行の環境法の規制の弱さ、急速な都市開発、下水による水質汚染の危険性に対する認識不足などを指摘している。調査の結果、ほとんどの都市では、上水の需要・供給・処理および下水管理の問題に関する基本方針が確立されていないことが判明したという。