2013-03-13 SENSEXは0.41%安、利下げ期待の緩和で続落
ムンバイ証券取引所(BSE)のSENSEX指数は3月12日、前日比81.29ポイント(0.41%)安の19564.92で取引を終えた。SENSEXはこれで2日続落。
この日、1月の鉱工業生産指数(IIP)が発表され、製造業と電力分野の好調により前年同月比上昇率は2.4%となった。一方、同日に発表された2月の消費者物価指数上昇率(CPIインフレ率)は食品価格の高止まりから10.91%と、5カ月連続の加速。こうした経済指標を受けて市場では、3月19日に予定されているインド中央銀行(RBI)の半期金融政策レビューで追加利下げが決まる可能性が低下したとの見方が流れ、金利動向に敏感な銘柄を中心に幅広い売りが出た。ただ、コタック・セキリティーズのディペン・シャー氏は、「利下げ期待は緩和されるかもしれないが、0.25%の政策金利引き下げは行なわれるものと楽観視している」と語る。
業種別指数では、全13業種中11業種が下落。耐久消費財が1.99%安、電力が1.36%安、不動産が1.24%安、金融が0.92%安などと下げた。上昇したのは日用消費財(FMCG。0.49%高)と自動車(0.08%高)の2業種。
銘柄別では、SENSEX採用30銘柄中21銘柄が下落した。タタ・パワーが3.12%安、バルティ・エアテルが2.13%安、国営バーラト重電機(BHEL)が2.12%安、HDFC銀行が1.79%安、スターライト・インダストリーズとバジャージ・オートがともに1.55%安など。一方、上昇したのはヒンドゥスタン・ユニリーバ(HUL。1.16%高)、タタ・モーターズ(0.96%高)、ジンダル・スティール(0.62%高)、ITC(0.59%高)など9銘柄だった。