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2013-03-15 キュウリやメロン、インドが原産地
カボチャやキュウリ、メロンなどの原種であるウリ科はインドを発祥の地としているという学説が、新たな遺伝子分析によって裏付けられた。3月11日付ナブバーラト紙が報じた。
穀類や豆類とは対照的に、野菜類の分類学的調査は不足しており、これまでその遺伝子情報は乏しかった。最近明らかになった分子データによると、ウリ科に属する野菜のうち、特にキュウリとメロンについてはインドを原産とし、特にヒマラヤ付近で出現した可能性が高いことがはっきりした。今回の発見はさらに、ウリ科植物の品種改良に役立つ重要な遺伝情報も提供する可能性もあると考えられている。
デリー大学植物学部とミュンヘン大学植物・菌類学部の研究チームが合同で遺伝子研究に当たり、31属から94種(うち10はインド固有種)の標本について取り上げ、結果を発表した。
研究チームの一員で、報告書の執筆にあたったスザンヌ・レナー博士は、次のように説明している。「インドのウリ科植物について入手できた情報を更新・要約し、それを他の分子データや画像と関連づけさせることによって、これまであまり知られていなかった種に関する系統学および植物相の研究を集約する上で役立ち、加えて潜在的には種の保全活動を強化できるものと期待している」。