2013-03-28 JBIC、インドにおける再生可能エネルギー/エネルギー効率化事業を支援
国際協力銀行(JBIC)は27日、インドの民間銀行最大手ICICI銀行との間で、融資総額9,000万米ドル(うちJBIC融資分4,500万米ドル)を限度とするクレジットライン(事業開発等金融に基づく与信枠)設定に係る貸付契約を締結したと発表した。本クレジットラインは、三井住友銀行(幹事行、以下「SMBC」)との協調融資であり、SMBCの融資部分の一部に対してはJBICが保証する。
本クレジットラインは、地球環境保全業務(通称「GREEN」)のもとで、インドにおける再生可能エネルギーおよびエネルギー効率化事業を対象に、温室効果ガスの排出削減等に資する環境関連案件に必要な資金を融資するものであり、JBICはICICI銀行との間で、2011年3月と2012年2月にも今回と同様に、環境関連分野への支援を目的としたクレジットラインを設定している。
インド政府は、2020年までに国内総生産(GDP)単位当たりの温室効果ガス排出量を2005年比で20~25%削減するとの数値目標を掲げるとともに、中長期環境政策である「気候変動に関する国家行動計画(NAPCC)」のもと、様々な取り組みを行っている。こうした中、本融資はインドにおける温室効果ガス排出削減やインド政府の環境政策の推進等に寄与することが期待されるとともに、国際的に高く評価される日本の先進環境技術が同国に普及する一助となることも期待される。
これまでもJBICとICICIは、インドに進出する日系企業にとっても重要な現地の裾野産業育成支援、金融危機下の貿易金融支援、再生可能エネルギー・エネルギー効率化事業支援や、火力発電設備輸出支援等を目的とした融資を通じて、緊密な協力関係を築いてきたが、環境関連分野を対象とする本クレジットラインは、こうした両機関の連携を一層深めるもの。