2013-04-02 日立プラント、インド火力発電公社向け電気集塵装置の大規模改造を受注
日立プラントテクノロジーは28日、インド火力発電公社(NTPC)から、ウッタル・プラデシュ州にあるリハンド石炭火力発電所向けに、500メガワットのボイラ2ユニットに対してそれぞれ1基ずつ(合計2基)の電気集塵装置の大規模改造を受注したと発表した。納入予定は2016年2月。なお、インド向け「移動電極型電気集塵装置『MEEP(*)』」の受注は同社としては初となる。
今回受注したのは、納入されてから約25年が経過した6区タイプ(集塵装置を6段に構成する方式)の固定電極型電気集塵装置を、前段4区は内部を「固定電極型電気集塵装置」に更新、後段2区は独自技術の『MEEP』に改造するもので、日立プラントは装置全体の計画、設計、機器製造、据付・試運転を担当する。
今回『MEEP』を適用することにより、既設ボイラから排出されるダスト濃度要求値50mg/m3Nを十分にクリアすることが見込まれており、現在インド国内で稼働中の電気集塵装置では最高レベルの性能を有することになる。
インドは、急速な経済成長に伴い電力需要が拡大しており、今後、2017年までに現状の2倍となる330ギガワットまで発電設備容量の増強が計画されている。なかでも石炭火力発電所は現在、インドにおける総発電設備容量の約3分の2を担っており、今後も基幹電源としての役割が期待されている。こうした中、今後、石炭火力発電所からのダスト排出規制の強化が予想されることから、電気集塵装置の需要拡大が見込まれている。
なお日立プラントテクノロジーは、社会イノベーション事業の強化を目的に、2013年4 月1日付で、日立製作所と合併する。
(*)『MEEP』は、日立プラントテクノロジーの日本、インド他における登録商標