2013-04-10 ヤマハ発動機、インドに二輪車R&Dの新会社を設立
ヤマハ発動機は9日、インドにおけるモノ創り競争力の強化を目的に、ウッタル・プラデシュ州スラジプールに二輪車のR&D拠点となる新会社「ヤマハ・モーター・R&D・インディア」(YMRI)を設立したと発表した。昨年設置の「インド調達センター」の調達機能も取り込み、このたび、「インド統合開発センター」として稼動した。
YMRIは、昨年タイに設置した「アセアン統合開発センター」に続く2拠点目の統合開発センターの中核を担う会社として今年2月に設立、同社グループでは、イタリア、台湾、中国、タイに次ぐ海外R&D拠点となる。
YMRIを核とした同センターでは、インド市場に合わせた設計基準、保守基準、製造基準への革新を推し進め、“図面を変える”ことで「世界最安値のモノ創り」を具現化し、同国での事業経営に貢献する。また、将来的には、チェンナイサイトも設置し、現在、本社で行っている同国向けのモデル開発も行う予定。
インドの二輪車市場は、政治・経済の安定とファイナンスの拡大などによって年々伸び続け、2012年には約1,400万台と、中国を超え世界第1位となっており、さらに2015年には1,600万台規模となる見込み。
ヤマハは、高級価格帯への積極的な商品投入や伸長が著しいスクーターカテゴリーへの参入などを進め、2012年のインドでの販売は35万台だった。今年からの中期計画ではスクーターカテゴリーへの継続的な商品投入、販売網の拡充、チェンナイでの第2工場建設・稼動(2014年)を計画どおりに推し進め、2013年には50万台、2015年には100万台の販売を見込んでいる。