2013-04-23 リライアンス・グループ総帥のムケシュ氏、最高ランクの警護対象に
リライアンス・インダストリーズ(RIL)のムケシュ・アンバニ会長が、要人警護の最高ランクである「Zカテゴリー」の対象となることが明らかとなった。生命に危険が及ぶ可能性があるとの判断から内務省が承認したもので、今後は中央警察予備隊(CRPF)がアンバニ氏の身辺警護に当たることになる。4月21日付でPTI通信が報じている。
情報筋によれば、中央政府の複数の保安機関による脅威分析の結果、アンバニ氏には24時間体制の武装警護が必要であるとの提言がなされ、内務省ではこれを受けて同氏を「Zカテゴリー」の警護の対象とすることを承認、CRPFに対し、ただちに身辺警護の任に就くよう要請したもの。
今後、アンバニ氏が国内を移動する際には行き先の如何を問わず、高性能の武器を装備した警護隊員の乗り込んだ警護車両が同氏の車を前後からはさむ形で同行することになる。CRPFが民間人の24時間警護に当たるのは今回が初めて。CRPFでは任務遂行に向けて、ウッタル・プラデシュ州駐屯大隊から28名の精鋭部隊を組織した。
先ごろ、アンバニ会長のオフィスにインドのイスラム過激派組織「インディアン・ムジャヒディン(IM)」を名乗る者から脅迫状が送りつけられ、同氏がムンバイ警察にこのことを届けたのが事の発端。市警でも、ムンバイの一等地アルタマウント・ロードにあるアンバニ会長の自宅、27階建ての豪邸「アンティリア」の邸内および周辺の警護を強化する方針だ。
スシルクマール・シンデ内務相がPTI通信に語ったところでは、各州政府が要人警護を縮小したことから、最近では内務省への警護要請が急増しているという。