2013-04-30 生後まもない乳児をフェイスブックで売買─ルディアナ
生後まもない男児を、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブックを通じて売買するという前代未聞の事件が明るみに出た。捜査に当たったルディアナ警察によれば、男児の母方の祖父を含む関係者4人、さらに、その男児を80万ルピーで買ったデリー在住の男性もすでに逮捕され、男児は無事、母親の手に戻されたという。4月24日付でPTI通信が報じている。
事の発端は、母親のノーリーさんがルディアナ警察にわが子の失踪を届け出たことだった。今月3日に出産したばかりの男児が助産院からいなくなったという。その後の調べで、ノーリーさんの父親のフェロズ・カーン容疑者が10日に男児を誘拐し、同院の看護師および職員2名と共謀して男児の売買を企てたことが発覚した。
ルディアナ警察のイシュワル・シン署長によれば、フィロズ容疑者はその動機について、「娘が夫に去られてひとりになったため、再婚のじゃまになる男児を始末しようと考えた」と自供したという。病院職員のグルプリート・シン容疑者がフェイスブックに男児の写真を掲載し、最終的にデリー在住の実業家アミット・クマール容疑者との間で、80万ルピー(約147万円)で売買契約が成立したもようだ。
ルディアナ警察は、カーン容疑者を始め、今回の売買に関与したと見られる助産院の看護師スニタ容疑者、職員のシン容疑者、イルファン容疑者の計4名と“買い手”であるクマール容疑者をすでに逮捕。クマール容疑者の自宅を急襲して男児を無事保護し、その後、母親の手に引き渡したという。