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2013-05-09 インド、新生児30万人が出生日に死亡─国際NGO報告書
国際NGOセーブ・ザ・チルドレンは5月7日、「母の日レポート2013 (State of the World’s Mothers 2013)」を発刊した。同レポートによると、インドでは、年間30万人余りの新生児が出生から24時間以内に死亡している。5月7日付ヒンドゥスタン・タイムズ紙が報じた。
このインドにおける新生児死亡数は、世界総計の29%にあたる。南アジアは、世界人口の24%を抱えるが、出生日における新生児死亡数は世界の40%を占めている。
同NGOの見るところ死亡率の高さは、劣悪な出産環境、早産、感染症、栄養不良などが原因であり、低コストの救命措置が導入されれば死亡数を75%減らすことが可能だという。
インドでは急速な経済発展により、貧困層や農村への支援額は増加しているものの、最も必要としている人々まで支援が届いておらず、問題解決に向けた政治的意思が欠如しているとレポートは述べている。
また、妊産婦死亡リスク、5歳未満児死亡率、国民1人あたりの所得、女性議員の割合などの数値を総合評価して、母親に優しい国をランク付けした「母親指標ランキング」で、インドは176カ国中142位となり、バングラデシュ(136位)、パキスタン(139位)よりも低かった。