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2013-05-15 「和食ファン」がインドで急増中、回転寿司もデリーに登場
インドでは今、ニューデリーを中心に全国で日本料理のファンが急増中だ。その背景として、生活が豊かになり、新たな味との出会いを求める人や健康志向の人が増えたこと、回転寿司など手頃な値段で美味しい和食を味わえる店が増えていることなどを、食の専門家らは指摘している。5月14日付でPTI通信が報じている。
メトロポリタン・ホテルのラジェシュ・カンナ部長(食品・飲料部門)は次のように語る。「日本料理は今や、人気メニューとしてすっかり定着した。その背景には、常に新たな味を探求し、より健康的な料理を求めるグルメ志向の人が増えたことがある。新鮮な素材が持つ味を生かし、低カロリーで健康的な日本料理は、たいていの人の口に合うようだ」。
同ホテルは、インドにおける和食の草分け的存在、日本料理チェーン「サクラ(Sakura)」を運営している。同店の人気メニューは、海鮮お好み焼、銀むつ西京焼き、刺身盛り合わせなど。おなじみの寿司や天ぷらのほか、各種の「ドンブリ」や「弁当」も人気が高いという。カンナ部長は和食人気の理由を、「日本料理の調理法は蒸す・焼く・揚げるが基本で、味付けには醤油やミソを使い、総じて素材本来の味を活かすものだ」と説明している。
これまでは最高級ホテルのレストランなど、ごく限られた店でしか味わえなかった日本料理を、手頃な値段で提供する店が増えたことも、和食ファンの裾野を広げた。