2013-05-24 三菱ふそうトラック・バス、ダイムラーのインド商用車子会社との連携を更に強化
三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)と、独ダイムラーのインド商用車子会社ダイムラー・インディア・コマーシャル・ビークルズ(DICV。本社チェンナイ)は23日、ダイムラー・トラック・アジアとしての成長戦略である「アジアビジネスモデル」を策定し、詳細を発表した。
ダイムラー・トラック部門において、拡大が見込まれるアジア・アフリカ地域に対し、「アジアビジネスモデル」を中・長期の成長戦略として新たに策定した。この戦略は、ダイムラー商用車部門としての中期ビジョンである「DT#1(Daimler Trucks No.1)」に基づくもの。「アジアビジネスモデル」は、MFTBCとDICVの製品ポートフォリオ統合や、開発、共同購買、生産機能の強化などを含めた、以下の柱を中心として構成されている。
■アジア向け商品ポートフォリオの統合
■アジア開発体制におけるDICV、MBRDI(Mercedes-Benz Research&Development India )の活用
■MFTBC、DICVの共同購買の実施
■川崎、チェンナイをアジアの二大生産拠点化
この結果、2020年までにダイムラー・トラック・アジアとして年間29万台以上の販売を目指す。なお、ダイムラー・トラック部門全体では、2015年までに年50万台、2020年までに年70万台以上の販売を目指している。
MFTBCとDICVでは、既に短期的なプロジェクト(共同購買、物流、ITシステム等)の統合を行っているが、両社の法人としての変更はない。また、アジアで重要な市場である日本の役割として、川崎工場は、グローバル生産の拠点として、引き続き重要な役割を担っていく。
なおMFTBCは23日に、DICVにて「FUSO」ブランドの新しいアジア・アフリカ向け戦略車5機種を発表した。6月にインドからスリランカへの輸出を開始するともに、今年中にバングラディッシュ、ザンビア、ケニア、ブルネイにも輸出を開始する。今後は、インドネシア、タイ、マレーシア、タンザニア、マラウイ、ウガンダ、ジンバブエ、モザンビーク、モーリシャス、セイシェルなどのアジア・アフリカ諸国にも輸出を行なう予定。