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2013-06-20  北部2州、観光シーズンを洪水が直撃

インド北部を襲った洪水の影響で、ウッタラカンド州とヒマチャル・プラデシュ州の観光産業が大きな打撃を受けつつある。観光のピーク期を迎え、例年なら100%に達するホテルの稼働率が20-30%まで落ち込んでいるのだ。6月19日付でビジネス・スタンダード紙が報じている。



 両州には世界的チェーンを含む大手ホテルも数多く進出しており、総客室数はウッタラカンド州で1万室以上、ヒマチャル・プラデシュ州で2万5,000室。2011年の国内観光客数はウッタラカンド州が2,600万人超で、ヒマチャル・プラデシュ州が1,500万人超を数えた。



 インド四大聖地の一画バドリナートのあるウッタラカンド州など北部諸州では今が観光のピークシーズンのひとつ。だが、洪水被害の救済は全力で行なわれているものの、両州の観光当局からして旅行は1カ月間、避けるよう勧奨。洪水の影響が客足に及んでいる。



 ウッタラカンド州ハリドワルにあるホテル、アンブロージア・サロバル・ポルティコの総支配人は、「誰もが旅行先として懸念を抱き、予約をキャンセルしてくる。今滞在しているのは法人客がいくらかとバドリナート巡礼の客くらいだ」と嘆く。匿名を希望する別のホテルの幹部によれば、「稼働率は、風評被害もあって落ちている」 「観光地はまだましで、影響を受けているのは巡礼地の方だ」という。




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