2013-06-24 日本企業のインド進出、95%が歓迎―外務省・対日世論調査
外務省は、現地民間調査機関会社に委託して、2013年2月16日から3月17日にインドにおいて対日世論調査を行ったことを発表した。調査は、インド11都市において有識者1,711名、うち5都市においては一般層501名を加えた合計2,212名を対象に対日世論調査(個別面談方式)を実施。下記数値は有識者層のもの。なお、インドにおいては、外務省の委託により対日世論調査を過去3回(1986年、2000年及び2009年)実施している。外務省のプレスリリースが、6月20日付で報じた。
結果概要は以下のとおり。
●日本との関係については、80%が現在の日印関係を「非常に良好」又は「良好」と回答し、また、2009年の調査では同じ質問に対して76%が「非常に良好」又は「良好」と回答しており、日本に対して肯定的なイメージが定着していることが示された。
●インドにとっての重要なパートナーはどの国かとの質問については、米国(42%)、ロシア(26%)及び日本(17%)の順で評価された。また、日本はインドにとって信頼に足る友邦かという質問については、95%が肯定的に回答した。
●日本に関するイメージについては、回答の多い順に1位「先進技術を有する国」、2位「平和を愛する国」、3位「経済力のある国」であり、最先端の科学技術立国、平和な先進国といったイメージが強いことが示された。日本人に対しては、「勤勉である」、「親しみ易い」「能率的な経営慣行」等のイメージが上位を占めた。
●日本の国際貢献については、71%がその経済力に相応しい国際的役割を果たしていると肯定的に答えた。日本のインドに対する経済協力に対しては、75%が役立っていると回答し、日本企業のインド進出についても95%が歓迎すると回答しており、インドに対する経済協力を始めとする日本の国際貢献やビジネスの分野における高い評価が示された。
●日本語学習については、7割以上が関心を表明するとともに、高等教育のためにより多くの若者が日本に留学すべきとの考えに6割以上が肯定的な回答をした。また、日本関連報道をチェックしているとの肯定的な回答が76%を占めるなど、全般的に日本及び日本語に対する関心が高いことが示された。