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2013-08-08 印パ管理ラインでインド兵殺害、印パ対話に影響か
8月6日、カシミールの印パ管理ライン(LoC)でインド兵5名が殺害される事件が発生し、その結果、両国対話の進捗に黄色信号がともっている。8月6日、7日付ヒンドゥー紙ほかが報じている。
アントニー国防相は、国会上下両院に対する慎重な言い回しの報告で「重装備したテロリスト約20名とパキスタン軍制服を着用した人々」に言及したが、「パキスタン軍」と名指ししなかった(注)。パキスタンのメディアは、パキスタン軍の関与を報じたインド・メディアを非難した。
上院の質疑でアントニー国防相は、「インドは、パキスタンからの“合図と行動”に沿って反応する」と断言し、ソニア・ガンディー統一進歩同盟(UPA)議長(国民会議派総裁)は、このような欺瞞的な行為にインドが怖じ気づくことはないと宣言した。インド人民党(BJP)は、政府に対して「(インドが受けたのと)同じ“言語”でパキスタンに回答する」よう求めた。
国防相報告にある「パキスタン制服を着用した者」は、テロリストかそれともパキスタン兵士なのかという点については、インド軍の調査で明らかになる見込みである。サルマン・クルシード外相は、印パ関係への影響は避けられないとの見方を示した。