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2013-09-09 三井化学と伊藤製油、インドでのバイオポリオール製造で現地企業と合弁設立
三井化学と伊藤製油は、インドのJayant Agro-Organics Ltd.(JAO)との共同出資により、非可食植物由来のひまし油を主原料とした「バイオポリオール」の製造会社を、インドに設立することで合意し、8月29日に合弁会社設立契約を締結した。9月5日付の両社共同でのプレスリリースが報じた。
三井化学は、電気冷蔵庫用断熱材その他様々な分野においてウレタン製品を製造、販売している。特に自動車分野においては、日系メーカーへの内装用ポリウレタンフォーム原料の最大供給メーカーであり、世界で唯一、非可食植物由来のバイオポリオールを商業的に供給している。今回の合弁会社設立により、石油由来のポリオールと同等のコスト競争力のある製品供給が可能となり、日本及びアジア6拠点のシステムハウス(注)を通じて、自動車用途での販売拡大を目指す。
伊藤製油は、日本におけるひまし油事業のパイオニアであり、ひまし油誘導品に関して高い製造技術・品質管理能力を有している。合弁会社への参画により、バイオポリオールとともに併産される各種リシノレイン酸を活用して、ウレタンエラストマーなど既存の分野に加え、新規用途開拓を行うことにより、ひまし油誘導体事業の更なる拡大を目指す。
JAOは、世界最大のひまし油メーカーであり、合弁会社にひまし油由来原料を供給することにより新たなひまし油誘導品分野を開拓し、ひまし油事業におけるポジションの強化を図る。