2013-10-15 コクヨカムリン、割当増資で新工場用地を取得
コクヨのインド子会社であるコクヨカムリンは、発行株式単価33ルピーで3,128万3,831株(募集前発行済株式数6,901万8,975株)のライツイシュー(割当増資)を発行し、約10億ルピー(約16億円程度)の資金調達を完了した。なお、本増資のうち、コクヨが3,113万4,900株を引き受け、持分比率を従来の50.47%から65.77%に引き上げる。また同時に、コクヨカムリンは、増資で得た資金により、マハラシュトラ州工業開発公団(MIDC)よりパタルガンガ工業団地(Patalganga: ムンバイより南西に75kmほどの位置)に14エーカー(約5.6万平米)の用地分譲を受けることで合意した。これは、コクヨグループの文具事業の工場としては2番目の大きさとなる。コクヨのプレスリリースが、10月11日付で報じた。
新工場では、コクヨカムリンの既存商材(マーカー、筆記具成型・組立、シャープペン芯、糊など)について、マハラシュトラ州内に分散している工場を再編・集約し効率化を進めつつ、生産キャパシティの大幅増強による供給力向上、内製率向上による原価低減、開発・品質面での付加価値力の向上を図る。これにより、将来の成長余力を確保し、激化するインド国内市場での競争力を向上すること、またアジア・中東アフリカへの輸出事業を拡大することを目指す。なお、新工場の稼動予定は、用地開発・建物建設・設備導入などに2年強の期間を見込んでおり、2016年初頭よりの本格稼動を予定している。また、同工場は、太陽熱や雨水を活用するなど環境に考慮した工場となる予定。