2013-10-28 GCAサヴィアン、ICICI証券と戦略的業務提携契約を締結
GCAサヴィアンは、10月23日に開催した取締役会で、インド民間最大手銀行であるICICI銀行の100%子会社であるICICI証券との間で、インド企業と日本企業によるクロスボーダーM&A(企業の合併・買収)に関するアドバイザリー業務を両社が協働するための戦略的業務提携契約を締結することを決議したと発表した。同社のプレスリリースが、同日付で報じた。
近年、同社クライアントのクロスボーダーM&Aニーズは具体化かつ多様化し、様々な地域でのアドバイスの提供がますます重要なものとなってきている。それに伴い、同社は2009年以降、最も急速に経済発展を遂げている国の一つであるインドを重要戦略地域と位置づけ、同国においてM&Aアドバイザリー業務を適切に遂行できる体制を確立してきた。多くの日本企業が、インドでのM&Aに関し、消費市場としての魅力、その成長性の高さといった理由から、情報収集を行うステージから具体的な戦略に基づくM&A機会を追求する段階へとシフトする中で、能動的なニーズに基づく案件発掘力の強化が必要となっている。同社はM&Aアドバイザリー業を営む複数の会社との情報交換は継続しながらも、クライアントの能動的なニーズにより機動的かつ的確に対応するためには、広範な業界知識とネットワークを有する現地金融機関との関係をより強化することが不可欠と判断し、インド最大手の金融グループに属するICICI証券との戦略的業務提携契約を締結した。
提携契約の締結により、ICICI証券とGCAサヴィアンは、戦略的提携パートナーとして、両社が有するM&Aの専門知識やノウハウ、現地での様々な業界の事情、また長年にわたる取引先との緊密な関係を結集し、日本とインドのクライアントに対して更なるクロスボーダーM&Aの機会を提供することが可能となるとしている。