2014-01-27 アークレイ、インドの試薬メーカーと事業譲渡契約を締結
アークレイは、1月24日、インドの臨床検査用試薬メーカー「Span Diagnostics Ltd. (以下、Span社)」と事業譲渡に関する契約を締結した。Span社の持つインド国内や新興国の販売ネットワークと、感染症をはじめとする試薬の拡充により、インド国内および新興国市場での事業展開を拡大する。同社のプレスリリースが、同日付で報じた。
今回の事業譲渡によりSpan社の事業は、アークレイのグループ会社である「ARKRAY Healthcare Pvt. Ltd. (以下、ARKRAY Healthcare)」(本社ムンバイ)に譲渡される。なお、譲渡価格は7億3,400万ルピー(約12億4,780万円/1.7円換算)で、事業の譲渡完了は2014年5月末を予定している。
Span社は、感染症の即時検査向け試薬や生化学分野の試薬のラインアップを豊富に揃え、インド国内で幅広い販売網を構築する診断薬の大手メーカー。アークレイは2007年にインドで合弁会社を設立し、インド国内で自社販売を開始したが、今回の事業譲渡により、製品のラインアップを拡充するとともに販売網を拡大し、さらなる事業の拡大を目指す。
また、今回の事業譲渡を受け、アークレイ代表取締役執行役員社長、松田猛は、「ARKRAY Healthcareは、潜在的な需要が大きく、急速な発展を遂げているインドの臨床検査市場で強固な基盤を築くとともに、今後はインド国内のみならず、その他アジア地域やアフリカなどの新興国市場で新たな販売網を確立していく」と述べている。