2012-11-28 SENSEXは1.65%高、ムーディーズの格付け見通し据え置きで全面高
ムンバイ 証券取引所(BSE)のSENSEX指数は11月27日、前日比305.07ポイント(1.65%)高の18,842.08で取引を終えた。
格付け会社の米ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、インドの格付け見通し(アウトルック)を、高い経済成長率と貯蓄率、投資率などを評価して、「安定」に据え置いたことが投資家に好感された。インベンチュア・グロース&セキュリティーズのミラン・バビシ氏によると、このほか、海外市場が好調なことも投資家の買い心理につながった。さらにこの日、マンモハン・シン首相が、総合小売分野における外国直接投資(FDI)自由化をめぐって冬季国会が4日連続で休会となっていることについて、FDI解禁に関して国会で採決が行われることになっても連立与党・統一進歩同盟(UPA)政権は過半数を取る自信があると発言したことも、指数の上昇につながった。
業種別指数では、13業種すべてが上昇。不動産が3.20%高と最も大きく上げたほか、耐久消費財が3.18%高、日用消費財(FMCG)が2.12%高、金融が1.84%高、機械が1.81%高など。
銘柄別では、SENSEX採用30銘柄中28銘柄が上昇した。バルティ・エアテルが5.22%高、スターライト・インダストリーズが3.56%高、住宅開発金融公社(HDFC)が2.79%高、HDFC銀行が2.69%高、ヒンダルコ・インダストリーズが2.55%高、シプラが2.53%高など。また、SENSEXの算出で比重が最も大きいリライアンス・インダストリーズ(RIL)が1.66%高、同2位のインフォシス・テクノロジーズも2.17%高と上げた。
なお、28日はグルナーナク生誕記念日で金融市場は休場となる。