インド早わかり情報
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VI. ❶ 多くの日本の進出企業が陥りがちな罠
インド市場特有の難しさと日本企業が陥りがちな罠にかかり、なかなか思ったように成功していない企業が多いように見受けられます。まずは、固定観念を捨て、ゼロから考える発想力が重要です。以下、インド市場の難しさおよび日本企業が陥りがちな罠を記載します。
■インド市場の難しさ
爆発的な成長 | ・人が豊かになるにつれ、日々求めるニーズが変化 ・柔軟にマーケット戦略・販売戦略の変更が求められる |
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地理的に分散した市場 | ・広大な国土に多数の人口が拡散 ・地域、州ごとに言語が違えば、習慣や宗教も違うという多様性 ・一部商品に対する文化的な障壁 |
未熟なビジネス環境 | ・インフラ整備が不十分 ・スローレスポンス(インド特有なインド時間) ・地域特有の慣習等、市場要因の把握不足 |
気候などの環境の違い | ・夏は、40度を超える猛暑(5月~8月) ・埃が多い ・電力供給が不安定(停電が頻繁に発生) /電圧変動が大きい(160V~250V) |
大半が低所得者層 | ・低い購買力 ・小規模な市場が無数に分散 |
■日本企業が陥りがちな罠
目的・ビジョンの欠如 | ・短期的な儲けでは無く、その先の将来的な目的・ビジョン設定が欠如して、出口が見えずに迷走 >>インド労働者の賃金水準 |
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売れる神話 | ・日本製品は、品質が良いので少しぐらい高くても売れる ・ダウングレードして価格を抑えれば売れる |
石橋を叩いて渡る神話 | ・日本の他社が進出するのをじっと観察し、タイミングを待って、機会を逃す ⇒インド市場で成功している韓国など多国籍企業は20年前からインド市場に挑戦し、成功をおさめている ⇒日本企業では、スズキなどはとても早い段階でインドマーケットに飛び込み、マルチと組んで成功をおさめている |
インド市場特有の難しさと日本企業が陥りがちな罠が
掛け合わさって、より事態を困難にしておりますが、
ゼロベースでインド市場に適合するというスタンスで
やらないと失敗します。日本での成功体験とうは
捨てたほうが良いかもしれません。
VI. ❷ 労働者の賃金水準
進出される際に最新情報(地域によって賃金体系も事なります)を進出サポート企業に調査依頼して頂く事をお奨め致しますが、大まかなイメージとして2011年ベースの賃金水準を記載致します。一般的には、中国やタイと比較すると安いが、少しづつ賃金上昇の傾向にあります。
【製造業】
20,000~30,000円程度 | |
50,000~60,000円程度 | |
120,000~130,000円程度 |
【非製造業】
50,000~60,000円程度 | |
130,000~140,000円程度 |
VI. ❸ 会社設立の流れ
詳細に関しては、「インド進出」より進出サポート企業をご選択頂き、無料問合わせをお願い致します。基本的な流れのみ以下に記載致します。
1)取締役就任者の登録手続き⇒取締役識別番号(通称、DIN番号)とデジタル署名証明書の取得 |
2)商号(会社名)の申請⇒所定フォーマットに事業目的や希望する商号等を記載し、会社登記局(ROC)に提出
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3)定款の作成⇒基本定款(Memorandum of Association)と付属定款(Article of Association)の作成。 |
4)設立登記⇒所定フォーマットに登記内容を記載し、会社登記局(ROC)に提出。その際、登録税を支払う必要があります。 |
5)インド準備銀行(Reserve Bank of India)への通知⇒資本金支払い後30日以内に、インド準備銀行に対して、資本金支払の証明書を添えた上で報告する必要があります。
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